沖縄初!ブーム到来の揚げピザ専門店「パンツェロッティ」が国際通りにオープン
近年テレビで取り上げられ、全国的にじわじわブームが来ている「揚げピザ」を知っていますか? イタリアのミラノではおやつ感覚で食べられる定番の食べ歩きフードです。東京や大阪で専門店が続々オープンしている中、沖縄は那覇市の国際通りに揚げピザの専門店が初オープンしたとの噂を聞きつけ早速行ってきました。
国際通りのすーじぐゎーで発見! 揚げピザ専門店「パンツェロッティ」
国際通りの中心にある市場本通りに入り、最初のすーじぐゎー(沖縄の方言で筋道のこと)を左に曲がってむつみ橋通りを突っ切ると、黒い外観と店内のオレンジの灯りが見えてきました。揚げピッツァ専門店「Panzerotti(パンツェロッティ)」です。沖縄県南部の豊見城市にある本格ナポリピッツァの店「Bufalo(ブッファロ)」の姉妹店で、2015年10月にオープンしました。
揚げピザは、名前の通りピザを半分に折って揚げたもの。イタリアでは「ピッツァフリッタ」や店名になっている「パンツェロッティ」と呼ばれています。持ち歩きやすく、小腹が空いたときの食べ歩きフードに最適です。
生地から手作り。揚げるまでの様子を目の前で見学
Panzerottiの揚げピザは生地から店内で手作りしていて、カウンターからガラス越しのキッチンをのぞくことができます。ピザを作る要領で生地を伸ばしトマトソースや具材を乗せ、餃子のようにミミを閉じて揚げるまでの素早い動きは職人芸です。ピザを作るのはBufaloでも職人として活躍していた金城徳人さん。
「ピザは揚げるとチーズのコクと油のコクが出てうまみだらけ。トマトの酸味と相まってさらに深い味わいとなります」と教えてくれました。
Panzerottiでは、4種類と週替わり1品の合計5種類の揚げピザを味わえます。いちばん人気は定番の「マルゲリータ」(450円)。迷ったときはマルゲリータを頼めば間違いないですね。「ディアボラ」(480円)は、細かく刻んだ高級ミラノサラミを使用した自慢の一品。ペペロンチーノソースの辛さがじわじわと口の中に広げます。ピリッと後を引く辛さで、辛いもの好きにはたまりません。
クリームやハム、コーンが入った「スポーサ」(480円)は、優しい甘さで小さな子どもにおすすめです。「プロシュコット」は430円といちばんお得なメニュー。気軽に試してほしいとマルゲリータに必須のモッツァレラチーズは使わず、パルメザンチーズを使用しハムを入れました。
「基本は4種類ですが、揚げピザの具材は無限大なので週替わりの一品も試してみてくださいね」
一口食べて驚いたのは、弾力がありもっちりした生地の食感です。ナポリピッツァと呼ばれる水と塩、強力粉、酵母のみを使用したこだわりの生地は、ほどよい塩気があるので生地だけでもパクパク食べられそうです。具材と合わせると一個で満足できるほどずっしりしているので、メニューにあるサラダや前菜と合わせると軽めの昼食にもおすすめです。
種類豊富なドリンクでおしゃれ感倍増
Panzerottiは、ドリンクの品揃えも自慢です。ベルギービールの「プリムス」は爽快な喉越しが揚げピザによく合います。同じくベルギービールの「セーフビール」のほか、イタリアの炭酸水「ガルバニーナ・ブルー」やオーガニックソーダのシチリアンレモン、ブラッドオレンジ、ザクロはどれも瓶なので、テイクアウトに便利。外にはベンチもあるので、ここでひと休みしてもいいですね。
元々はブティックだった場所を改装した店内は、なるべくそのまま使用したというだけあって、張り出した木の天井とぶち抜きコンクリート、ブロック塀が印象的な空間です。店内の奥に岩で囲まれている何かを発見しました。筒状の中を覗くと、なんと井戸です。店を作る前からあった井戸にガラスの板が置かれ、おしゃれに変身していました。
店内はバーカウンターが並びバルスタイルでイートインも楽しめます。近くには新スポットとして話題の「国際通り屋台村」や“センベロ”(千円でベロベロに酔える)の店が多数あるので、Panzerottiも飲み歩きの一つに組み込んではいかがでしょうか。飲みに出かける前の腹ごしらえにもピッタリです。
「原宿のクレープのように国際通りの揚げピザが食べ歩きフードとして浸透してほしいですね」と話す金城さん。国際通りの中心で揚げたての熱々ピザを頬ばれるのがうれしいですね。これからはイタリアンスタイルで国際通り散策を楽しんではいかがでしょう。
投稿:2016年9月30日